ピウス8世(読み)ピウスはっせい(その他表記)Pius VIII

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピウス8世」の意味・わかりやすい解説

ピウス8世
ピウスはっせい
Pius VIII

[生]1761.11.20. チンゴリ
[没]1830.11.30. ローマ
イタリア出身の第253代教皇在位 1829~30)。本名 Francesco Saverio Castiglioni。教会法に精通し,1800年に教皇ピウス7世(在位 1800~23)によりモンタルト司教に任命された。フランス支配下でナポレオン1世(在位 1804~14,1815)への忠誠の誓いを拒絶し,1808年に投獄。1816年,枢機卿(→カーディナル)となり,1821年にはフラスカティの司教となった。健康がすぐれなかったが,1829年3月,教皇レオ12世(在位 1823~29)の後継者に選出された。教会を取り巻く情勢は厳しかったが,概して寛大で融和的であった。アイルランドポーランドにおける自由主義運動には反対したが,フランス王シャルル10世(1824~30)を退位させルイ・フィリップ(在位 1830~48)を擁立した七月革命承認,フランスの聖職者らとの友好関係の維持を望み,新体制を励ました。また 1829年10月に開かれたアメリカ合衆国の司教による初の公式会議,ボルチモア会議の法令を承認した。

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367日誕生日大事典 「ピウス8世」の解説

ピウス8世

生年月日:1761年11月20日
教皇(在位1829〜30)
1830年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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