ゲオルグ ジンメル(英語表記)Georg Simmel

20世紀西洋人名事典 「ゲオルグ ジンメル」の解説

ゲオルグ ジンメル
Georg Simmel


1853.3.1 - 1918.9.26
ドイツの哲学者,社会学者。
元・ベルリン大学助教授,元・ストラスブール大学教授。
ベルリン生まれ。
別名George Simmel。
裕福なユダヤ人の商人の息子として生まれる。ベルリン大学で歴史、民族心理学、哲学を修め、23歳で哲学博士となった。ベルリン大学私講師を経て1900年に同大学助教授となる。56歳でストラスブール大学教授となるまで、ユダヤ人であることやディルタイ教授との確執などで恵まれない地位にとどまっていた。一方、生の哲学者としてニーチェベルクソン、ディルタイとともに名高く、「人間相互の関係形式に関する科学」としての社会学を強く打ち出している。また、学問的関心は広範で、カント倫理学に始まり、哲学史、認識論や教育学の講義を行った。晩年は第一次世界大戦中で、自由主義思想家として当時の国粋的風潮を嘆きつつ没した。主な著作に「社会的分化論」(1890年)、「哲学の根本問題」(1910年)、「生の哲学」(’18年)などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報