出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…このような問題意識の下で,今日においては欧米の哲学界,思想界においても,哲学の西欧的伝統のとらえ直し,哲学についての従来の概念の再検討,自然科学から社会科学,人文科学に至る学問知の根本的な組替えが求められ試みられるようになっている。
[〈哲学史〉のとらえ直し]
従来の哲学史では,哲学は古代ギリシアに始まり,中世封建社会の哲学を経て,近代市民社会の哲学へと一直線に進歩発展してきたかのごとく叙述するのが,学界でも思想界でも定説とされ常識とされてきた。しかしながらこのような叙述方式の基本的な枠組みは,19世紀初頭のヘーゲルの哲学史講義を出発点とし,19世紀中葉以降から20世紀にかけてしだいに整備され定式化された叙述方式によるものである。…
※「哲学史」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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