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コスマス・インディコプレウステス Kosmas Indikopleustēs

世界大百科事典 第2版の解説

コスマス・インディコプレウステス【Kosmas Indikopleustēs】

6世紀のアレクサンドリアの商人。生没年不詳。エジプトからインド,セイロンまで旅行した。インディコプレウステスとは〈インドへの航行者〉の意。550年ごろ《キリスト教地誌》12巻を著した。これは聖書の記述を字句通り証明するために,当時のエジプトの天文学の理論を攻撃したものだが,インドの地理および動植物相の記述とインドまで広まったキリスト教に関する情報は貴重な史料とされている。コスマスはネストリウス派キリスト教徒であったらしい。

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世界大百科事典内のコスマス・インディコプレウステスの言及

【最後の審判】より

…まず,世界の終末の恐怖は,《ヨハネの黙示録》4章による獅子・牛・人・鷲の四つの生物および24人の長老たちに取りかこまれ,御座(みくら)に座すきびしい神の姿(ローマ,サン・パオロ・フオリ・レ・ムーラ教会のモザイクなど)に〈最後の日〉の審判者を象徴させ,その後,中世を通じて行われるが,ことにロマネスク時代にその作例は多く,すぐれた大構図を生んでいる(フランス,モアサックの彫刻,12世紀初め)。また,寓意的作例としては,《マタイによる福音書》25章32~33節の〈羊飼い,羊とヤギとを左右にわかつ〉図(ラベンナ,サンタポリナーレ・ヌオボ教会の一モザイク,6世紀)があり,後に西ヨーロッパで〈審判図〉に伴ってしばしば取り上げられる〈賢き処女と愚かな処女〉(《ロッサーノ福音書》の写本画,6世紀)があるが,しかし,この時代,すでに直接にこの主題を取り扱った〈最後の審判〉図の試みが東方で行われていたことは,コスマス・インディコプレウステスの《キリスト教地誌》(バチカン所蔵写本)の中の一図によってうかがいうる。簡単な構図で,最上段にキリスト,次段に天使群,第3段に使徒群,最下段には小さくよみがえった人々(頭部のみ)が階段式に配列されている。…

※「コスマス・インディコプレウステス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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