コンゴ独立国(読み)こんごどくりつこく(英語表記)l'Etat indépendant du Congo

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コンゴ独立国
こんごどくりつこく
l'Etat indpendant du Congo

英語ではthe Congo Free State(コンゴ自由国)とよぶ。今日のコンゴ民主共和国(旧ザイール)の植民地時代初期の呼称。19世紀末、西欧列強の植民地獲得競争のなかにあって、ベルギーの当時の国王レオポルド2世は、スタンリーのコンゴ川(ザイール川)流域の探検に関心をもち、彼の事業を援助する目的で、1879年コンゴ国際協会を設立した。この実績によって、レオポルド2世は85年のベルリン会議で、通商・航海の自由を保障するという条件で、この地域の領有権が国王個人の資産として認められた。彼はこの地域を「コンゴ自由国」と名づけ、その国王となったが、1908年王室の財政的困難からこの国をベルギー国家に移譲し、ベルギー領植民地コンゴが誕生した。[原口武彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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