コンピュータセキュリティ(その他表記)computer security

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

コンピュータセキュリティ
computer security

ハードウェアソフトウェア,データなどからなるコンピュータシステムを,災害,障害,犯罪,操作ミスなどから保護し,データの機密性,完全性,可用性を保持すること。コンピュータ記憶装置の大容量化,高性能化により,コンピュータシステムに支障が出た場合にもたらされるいろいろな被害はこれまでになく大きく複雑になっている。さらにインターネットなどで外部と接続して利用することが多くなったため,不正アクセスによるシステムやデータの破壊,データの改竄かいざん)や盗難コンピュータウイルスなど,外部からの悪意や犯罪性をもった接触に対しても防御しなければならない。このため,コンピュータの安全対策として,認証されていないアクセスができないように,ユーザー認証システムやファイアーウォールの設定,不正アクセスがあった場合の検知システム,外から攻撃されやすいシステムの脆弱性の解決など,さまざまな方策がとられている。また,データの損失を防ぐためバックアップを十分にとっておくことが大切である。さらに,技術面だけでなくユーザーの人間としての特性をも含めた運用面からシステムの信頼性と安全性を高めることも重要である。

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