ペルー南高原、クスコ市北方の丘につくられたインカ期の大建造物。3層のジグザグの石壁よりなる階段状の前面と、丘の頂上を平坦(へいたん)にして建てた居住区、石室よりなる。石壁は全長約400メートルあり、多くの巨石を一分のすきまもなく組み合わせてつくられている。16世紀のスペイン人記録者によれば、石壁は最上段のものがもっとも高く、背後に3本の高い塔があったというが、クスコ占領後、新市街をつくるための石材として、スペイン人が砦(とりで)の上部を取り払ったため、現在では基底部が残っているにすぎない。記録者シエサ・デ・レオンによれば、第10代インカ、トゥパク・インカ・ユパンキの時代に倉庫としてつくられたというが、1536年マンコ・インカが反乱を起こしたときには、ここを砦として使用し、スペイン人との間に壮絶な攻防戦を繰り広げた。
[増田義郎]
日本製鉄は2023年12月、約141億ドル(約2兆2千億円)で米鉄鋼大手USスチールを完全子会社化する計画を発表した。国内の鉄鋼市場が先細る中、先進国最大の米国市場で、高級鋼材需要を取り込み、競争力...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新