サットンの式(煤煙拡散)(英語表記)Sutton's formula

法則の辞典の解説

サットンの式【Sutton's formula】

気体状汚染物質(煤煙など)の拡散様式を示す式の一つである.フィックの分子拡散の方程式に乱流としての統計的取扱いを導入して得られた式である.煙突その他の排出口から出たガスや煙などは,大気中に存在するいろいろな乱流要因のために拡散を起こす.有風時のプリューム型の拡散に対しては,一般に次の式が成り立つとされている.

ここで Cxyz)は,煙突の基底を(0,0,0)として,風の方向を x,これに直角な水平方向を y,垂直方向を z としたときの座標(xyz)における煙の濃度に当たる.Q は単位時間当たりの排出量,U は風速,He は有効煙突高度,σy と σz は正規分布の標準偏差で,拡散パラメータ,またはサットンの拡散定数と呼ばれる.

この式で z=0とおけば地表面における煤煙濃度を表す次の式が得られるが,通常「サットンの式」として使われるのはこちらのほうである.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

いざなぎ景気

1965(昭和40)年11月から70(昭和45)年7月にかけて57カ月続いた戦後最長の消費主導型景気拡大局面のこと。名目成長率は毎年2桁で推移した。これに先立つ1955~56年の「神武景気」や58年~...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android