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サットン・フー Sutton Hoo

世界大百科事典 第2版の解説

サットン・フー【Sutton Hoo】

イギリス,サフォーク州にある7世紀の墓地。ウッドブリッジの対岸にあり,1938,39年の発掘で,イースト・アングリア王の船墓から,イギリスで最も豊富な遺物を出土し,アングロ・サクソン時代の研究に欠くべからざる資料を提供した著名な遺跡である。60年代にも発掘が行われ,出土品の詳細な研究にも多大の努力が絶えず払われている。十数基の塚があり,その最大のものに長さ27m,38人漕ぎの船が埋葬されていた。中央の船室部から王家の象徴と考えられる旗章と砥石形の王笏(おうしやく)をはじめ,スウェーデン製の冑と盾,鎖帷子(かたびら),剣,槍,ナイフ,斧,金製鉸具(かこ),がまぐち,メロビング王朝の金貨,東ローマ帝国製の銀皿とコプト製の銅鉢を含む容器類,楽器などが出土したが,遺骸の埋葬は認められなかった。

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世界大百科事典内のサットン・フーの言及

【舟葬】より

…5世紀以後スウェーデンとノルウェーに多いが,イギリスその他にも見られる。スウェーデンのガムラ・ウプサラ,ベンデルの600年から700年ごろにかけてのもの,南東イングランドの7世紀ごろのサットン・フーの船塚墓は有名で,後者の豪華な発掘品は大英博物館に飾られている。ノルウェーのオスロにあるバイキング船博物館にあるオーセベル船は女王アーサを葬ったものとされ,その優美な船と豊かで芸術的な多くの副葬品で名高い。…

【墳墓】より

…海に生きる人びとの墓には船を用いることもある。イギリスのサットン・フーのアングロ・サクソン王墓(6~7世紀)はその最も著名な実例(長さ24m)である。デンマーク,スウェーデンのバイキングの火葬墓には,墳丘(長さ十数~80m)を舟形につくり,石を立て並べて囲んだものがある。…

※「サットン・フー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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