ベーオウルフ(英語表記)Beowulf

翻訳|Beowulf

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベーオウルフ」の意味・わかりやすい解説

ベーオウルフ
Beowulf

古英語で書かれた最大の叙事詩。頭韻体 3182行から成る。6世紀初頭のデンマークに起った歴史的事件と北欧伝説が融合したもので,6世紀の中頃デンマーク人の侵略者によってイギリスに伝えられ,キリスト教的要素が加えられて,8世紀頃に一人の詩人 (おそらくイギリス在住のデンマーク人の聖職者) によってノーサンブリア方言で書かれた。現存する唯一写本は 1000年頃のもの。第1部は若き英雄ベーオウルフがデンマークの宮殿を荒す食人鬼グレンデルを倒す話。第2部はすでに 50年間王位にある老ベーオウルフが,国を荒す竜を退治してみずからも命を落す話。

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