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サミ人 サミじんSami

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サミ人
サミじん
Sami

ラップランドに散在する少数民族。かつてはラップ人 Lappsと呼ばれた。 1970年代にはノルウェーに約2万 2000人,スウェーデンに約1万人,フィンランドに約 2500人,ロシア北西国境地帯に約 2000人が居住していたが,各国人との通婚により純粋なサミ人は減少傾向にあり,正確な数は不明である。約 2000年前からこの地方に住んでいたと思われるが,形質的には古北極人種系とするものと,アルプス人種系とするものの2説があり,早くから混血が進んでいるため同一の種族の特徴をもたない。サミ語のほかに,ノルウェー語,あるいはスウェーデン語を話す者が多い。約半数は沿岸で漁業を営み,他は森林業,農耕,工業などに従事。古くからトナカイ飼育で知られているが,大規模な遊牧も行なわれるようになった。母系が重要視され,兄弟,姉妹の関係が強く,女性は婚前の性交渉とトナカイ飼育の権利を保持する。一部のロシア正教徒を除き大部分はルター派のキリスト教徒。各国にその独自文化を保護するための協会があり,サミ語を教える学校が開かれ,サミ語の新聞,ラジオ放送が普及し始めている。スウェーデン領の居住地域は 1996年世界遺産の自然・文化の複合遺産に登録。

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