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サン・ピエール修道院聖堂[モアサック] サン・ピエールしゅうどういんせいどう[モアサック]Saint-Pierre, Moissac

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サン・ピエール修道院聖堂[モアサック]
サン・ピエールしゅうどういんせいどう[モアサック]
Saint-Pierre, Moissac

フランス南西部,タルンエガロンヌ県の町モアサックのベネディクト会修道院聖堂。最初の聖堂は7世紀中葉に建立されているが,11世紀前半に破壊され,現在の聖堂はクリュニー修道院聖堂の様式を継いだロマネスク建築で,1047年頃再建が始められ,63年に献堂されている。この聖堂は建物を装飾するロマネスク彫刻によって重要。南扉口ティンパヌムには四福音書記者のシンボル,二大天使,24人の長老に囲まれた大きなキリスト像が表わされているが,『ヨハネの黙示録』から取られた 12世紀初期のこの幻想的な石造高浮彫は,ラングドック地方ロマネスク彫刻の最高傑作である。扉口中央柱には預言者や怪獣,側柱にはイザヤとペテロの立像などが彫られている。また,聖堂に付属する修道院の柱には,預言者,福音書記者,使徒などの立像が彫られ,柱頭には植物や動物をはじめ,聖書や聖者伝のエピソードなどが彫られていて魅力に富む。

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