サン-ミジャン-ユソとサン-ミジャン-スソの修道院群(読み)サンミジャンユソとサンミジャンスソのしゅうどういんぐん

世界遺産詳解 の解説

サンミジャンユソとサンミジャンスソのしゅうどういんぐん【サン-ミジャン-ユソとサン-ミジャン-スソの修道院群】

1997年に登録されたスペインの世界遺産(文化遺産)。この2つの修道院は、首都マドリード北東、サン・ミジャン・デ・ラ・コゴヤに位置する。2つの修道院は数百メートル隔てた位置に建っている。スソは「上方」、ユソは「下方」を意味する言葉で、両者ともサン・ミジャン(聖エミリアヌス、聖ミリャン)ゆかりの修道院だが、建設・設立年代は異なる。ユソ修道院は、下方のカルデナス渓谷にある。もともとは1050年創建の建物だったが、1367年にエドワード黒太子(イングランド王エドワード3世の長男)のスペイン遠征により破壊され、1504年に再建が始まり、18世紀に完成した後期ゴシック様式の建物である。上方にあるスソ修道院は、ユソ修道院よりもはるかに古い、10世紀の創建当時の姿を今に残している。◇英名はSan Millán Yuso and Suso Monasteries

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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