シクロオキシゲナーゼ

化学辞典 第2版「シクロオキシゲナーゼ」の解説

シクロオキシゲナーゼ
シクロオキシゲナーゼ
cyclooxygenase

プロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼともいう.プロスタグランジン合成経路の最初のステップを触媒する酵素で,アラキドン酸に2分子の酸素を付加してプロスタグランジン H2 を生成する.アスピリンインドメタシンは本酵素を阻害することにより,消炎鎮痛作用を発揮する.[CAS 39391-18-9]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

デジタル大辞泉「シクロオキシゲナーゼ」の解説

シクロオキシゲナーゼ(cyclooxygenase)

プロスタグランジンの合成に関与する酵素。細胞内に恒常的に存在し、胃粘膜の保護や血小板凝集に関与するCOX-1と、炎症組織や腫瘍組織で発現し、炎症反応や組織の修復に関与するCOX-2、脳内で痛みに関与するCOX-3がある。COX。プロスタグランジンエンドペルオキシド合成酵素

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世界大百科事典内のシクロオキシゲナーゼの言及

【アスピリン】より

…アスピリンの薬理作用のメカニズムは,1982年度にノーベル賞を受けたイギリスのベーンJ.R.Vaneが1971年に発表した学説によって明らかになった。それは発熱,末梢血管拡張,痛みの感受性増大などの作用をもつ局所ホルモンであるプロスタグランジンE(prostaglandin E)などの生合成に関与する基本的な酵素(シクロオキシゲナーゼ)の働きを抑えることによるものである。血小板が凝集するのを抑える作用もあるので血栓症の予防の目的にも使われることがある。…

【インドメタシン】より

…きわめて強力ではあるが副作用もまた強いために警戒しながら使用されているステロイド抗炎症薬の欠点を改良することを狙って,アメリカのシェンT.Y.ShenとウィンターC.A.Winterが1963年につくりあげた薬物で,その後数多くつくられてきた非ステロイド抗炎症薬のさきがけをなしたというだけでなく,それらのなかでも最も強力な部類に属し広く使われている。本質的な作用メカニズムはアスピリンと同じで,局所ホルモンとして知られるプロスタグランジン類の生合成の基本的な酵素であるシクロオキシゲナーゼの働きを抑えるためである。副作用として胃腸障害をおこしやすい点もアスピリンに似ている。…

※「シクロオキシゲナーゼ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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