シモニー(読み)しもにー(その他表記)simony 英語

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シモニー」の意味・わかりやすい解説

シモニー
しもにー
simony 英語
simonia ラテン語

聖職(僧職)売買と訳される。聖職売買をはじめ聖職に関する各種の不正行為。その名は、聖霊の働きを金で買おうとした魔術師シモンの故事(「使徒行伝」8章18以下)に由来する。古くから「異端」として非難されたがやまず、とくにカロリング朝の崩壊以後、教会の封建化、聖職者の規律の弛緩(しかん)、教会制度の腐敗などに伴い、横行した。11世紀後半からのグレゴリウス改革は、シモニーの根絶を目標の一つとし、その一種である俗人叙任は、改革から生じた聖職叙任権闘争の争点の一つとなった。俗人叙任は、ウォルムス協約でいちおうの解決をみたが、その後も各種の不正は続き、中世末から宗教改革期にかけては、聖職者任命の際に教皇に支払われる納付金がとくに批判の対象となった。

[野口洋二]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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