ショックアブソーバー(その他表記)shock absorber

翻訳|shock absorber

デジタル大辞泉 「ショックアブソーバー」の意味・読み・例文・類語

ショック‐アブソーバー(shock absorber)

機械的な衝撃を吸収する装置自動車では、車台ばねの跳ね返りを抑制して振動減衰を早める装置。衝撃吸収装置。

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改訂新版 世界大百科事典 「ショックアブソーバー」の意味・わかりやすい解説

ショックアブソーバー
shock absorber

オイルダンパーともいう。振動や衝撃力を吸収するための装置。ばねと組み合わさせて自動車などの防振装置としてよく使われる。ばねもショックアブソーバーも外部から加えられた振動エネルギーを吸収するものである。しかし,ばねは吸収したエネルギーを弾性エネルギーの形で蓄え,ばねの変形が戻るときにそれを外部に放出するのに対し,ショックアブソーバーは,外部から吸収したエネルギーをつねに熱に変えて放散してしまう。ショックアブソーバーの構造は,一般に油を充てんしたシリンダーの中に,小さなバルブ孔をもったピストンが挿入してある(図)。シリンダー内をピストンが動くと,油はシリンダーの一方の室から他方の室へ移動するが,バルブ孔によって油の流路が絞られるので,室が縮小する側の油圧が上昇してピストンに抵抗力(減衰力)を発生させる。この抵抗力はシリンダーとピストンの間の相対速度の2乗に比例して大きくなる性質があるが,バルブの構造をくふうして,抵抗力が速度に比例する性質とか,ある相対速度以上では,それ以上には抵抗力が増加しない性質のショックアブソーバーが作られている。
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百科事典マイペディア 「ショックアブソーバー」の意味・わかりやすい解説

ショックアブソーバー

オイルダンパーとも。振動や衝撃を吸収するための装置。油を充てんしたシリンダーの中に小さなバルブ孔をもったピストンを挿入した構造が一般的で,ばねと組み合わせて自動車などの防振装置に利用される。→緩衝器

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世界大百科事典(旧版)内のショックアブソーバーの言及

【ばね】より

…しかし,金属ばねに比べて耐候性が劣り,温度範囲0~70℃,油に浸らないことなど,使用環境が限られる。(8)ショックアブソーバー 緩衝器のことで,衝撃振動を緩和するために使われる。コイルばね,輪ばね,防振ゴムなどのばね弾性の働きによるものと,油の粘性を利用したものがあるが,ふつうは後者を指すことが多い。…

※「ショックアブソーバー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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