世界大百科事典 第2版「シラミダニ」の解説
シラミダニ【Pyemotes ventricosus】
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
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節足動物門クモ形綱ダニ目シラミダニ科に属するダニ。鱗翅(りんし)類、ハチ類、甲虫類などの幼虫や蛹(さなぎ)の捕食者であるが、人体をも刺して激しい皮膚炎をおこす。未餌食(みじしょく)の雌は0.2ミリメートル程度であるが、成熟して卵を充満するようになると、脚域より後部が球状に膨れて径2ミリメートルにも達し、肉眼で認められるようになる。古くからカイコの天敵として知られ、養蚕家にも広く被害を及ぼした。貯穀類、乾草、畳の藁(わら)などに潜む昆虫に由来する本種が皮疹(ひしん)をおこす例も多い。一時に多くの箇所を刺されると、発熱、頭痛、リンパ節腫脹(しゅちょう)を伴うことがある。近縁種のなかに、被食者に有毒物質を注入するもののあることがわかっている。
[内川公人]
…ツツガムシは日本各地に散在するツツガムシ病の媒介者として有名である。家屋内で人を刺すのはイエダニやツメダニが主であり,食品倉庫などではシラミダニによる被害もときとして起こる。家畜,家禽にもダニが多く寄生し,放牧地の牛馬にはマダニ,ニワトリ,ハト,小鳥にはワクモやトリサシダニがつく。…
※「シラミダニ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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山形県をほぼ南北に貫流する川。全長 229km。吾妻山系に源を発し,北流して米沢・山形盆地を貫流,新庄盆地で流路を西に変え,下流部に庄内平野を形成して日本海に注ぐ。支流が多く,全流域面積 (7040k...