シリン ネシャット(英語表記)Shirin Neshat

現代外国人名録2016 「シリン ネシャット」の解説

シリン ネシャット
Shirin Neshat

職業・肩書
映像作家

国籍
米国

生年月日
1957年

出生地
イラン・カズヴィーン

学歴
カリフォルニア大学バークレー校美術専攻〔1982年〕修士課程修了

受賞
ベネチア・ビエンナーレ国際賞(イタリア,第48回)〔1999年〕,光州ビエンナーレ大賞(韓国,第3回)〔2000年〕,ゼロワン賞(ベルリン美術大学)〔2003年〕,ヒロシマ賞(日本,第6回)〔2005年〕,ベネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞,第66回)〔2009年〕「女たち」

経歴
1974年に父の勧めで米国に留学、カリフォルニア大学バークレー校で絵画版画を学ぶ。’79年イラン・イスラム革命を米国で経験。’93年黒いチャドルを纏った女性たちをモチーフにした写真シリーズ「アラーの女たち」でデビュー。’90年代後半からは映像によるインスタレーション作品を発表。「荒れ狂う」「歓喜」「熱情」の3部作では、主にイスラム世界における男性と女性をシンボリック対比によって描き、男女の在り方、性の問題など現代社会の直面する問題を扱う。’99年ベネチア・ビエンナーレで国際賞を受賞。その後、イスラム文化に根ざした現実潜在意識とを溶解させながら、詩的でかつ統制美を備えたモノクロームの映像をつむぎだし、国際的評価を得る。2000年韓国の光州ビエンナーレで大賞を受賞。2005年人類の平和に貢献した現代作家に贈られるヒロシマ賞を受賞し、受賞記念の個展を日本で開催。2009年には「女たち」でベネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)を受賞。米国の作曲家フィリップ・グラスや、日本の音楽家・坂本龍一らとのコラボレーション作品でも知られる。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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