ジェウデトパシャ(英語表記)Cevdet Paşa

改訂新版 世界大百科事典 「ジェウデトパシャ」の意味・わかりやすい解説

ジェウデト・パシャ
Cevdet Paşa
生没年:1822-95

オスマン帝国のタンジマート期を代表する政治家,歴史家。ロフチャの生れ。イスタンブールでイスラム諸学,および数学・地理学等,西洋の新知識を併せ学ぶうち,1845年ムスタファ・レシト・パシャに見いだされて官界に入り,以後,不遇時代もあったが,学術協会委員,文部大臣,国家会議委員,法務大臣内務大臣等の要職を歴任した。新民法制定問題に対しては,シャリーアの新たな法典化を主張して《民法典》を編集。著書《ジェウデトの歴史》《ジェウデトの覚書》《陳述》等は,タンジマート期を含むオスマン朝史の重要な史料とされる。イブン・ハルドゥーンの《歴史序説》のトルコ語訳も出版した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android