ジェマール・パシャ(英語表記)Cemal Paşa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジェマール・パシャ」の意味・わかりやすい解説

ジェマール・パシャ
Cemal Paşa

[生]1872.5.6. オスマン帝国コンスタンチノープル
[没]1922.7.21 ザカフカス連邦共和国,チフリス
オスマン帝国末期の軍人,政治家。フルネーム Ahmed Cemal Paşa。1895年陸軍士官学校卒業。1906年に政治結社青年トルコ」の革命組織に入る。1908年の青年トルコ革命後,改革委員会の一員として活躍。アダナ,バグダードの知事,公共労働大臣を経て,第2次バルカン戦争(→バルカン戦争)のあと,海軍大臣として,エンベル・パシャタラート・パシャとともに「青年トルコ」政府の重鎮となる。第1次世界大戦ではエジプト奪回に失敗してヨーロッパへ亡命。のちアフガニスタンで軍事改革に参与したが,1922年暗殺された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android