デジタル大辞泉
「アルルの女」の意味・読み・例文・類語
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アルルのおんなアルルのをんな【アルルの女】
- ( 原題[フランス語] L'Arlésienne ) ドーデ作の戯曲。一八七二年パリ初演。フランス南部の農村の恋愛悲劇。ビゼー作曲の劇中音楽を編曲した管弦楽組曲が知られる。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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アルルの女
あるるのおんな
L'Arlésienne
フランスの作家アルフォンス・ドーデの戯曲。3幕5場。『風車小屋だより』(1869)のなかの同名の短編を骨子として書いたもの。1872年パリのボードビル座でビゼーの音楽を付して上演。初演当時はむしろ音楽が好評で、のちにビゼーはそこから管弦楽組曲をつくっている。祖父と母の溺愛(できあい)のなかに育った南フランスの農家の青年フレデリ(短編ではジャン)は、近くの町アルルに住む奔放な女性を愛する。しかし2人が結ばれそうになったとき彼は、女にはすでに何人もの情人がいることを知らされる。彼を慕う幼なじみのビベットや母の努力にもかかわらず、いったんはその気になったビベットとの婚約式の終わった深夜、フレデリは自宅の2階から身を投げて死んでしまう。フレデリの悲恋を中心に、夫の死後息子だけを生きがいとする女性、昔の恋をいまなお忘れぬ老羊飼い、フレデリの不気味な弟たちが登場する地方色豊かな戯曲である。
[宮原 信]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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アルルの女【アルルのおんな】
南フランスのプロバンス地方を舞台にしたドーデの戯曲。短編集《風車小屋便り》(1866年)中の同名の一篇を舞台化し,1872年パリのボードビル劇場で初演。ビゼーが作曲した付随音楽にもとづく管弦楽組曲が,今日ではより有名。原曲は全27曲からなり,ビゼー自身の編曲による《第1組曲》とフランスの作曲家E.ギロー〔1837-1892〕の編曲による《第2組曲》(ともに1872年)の2つの組曲(各4曲)がある。同じ戯曲により,イタリアの作曲家F.チレーア〔1866-1950〕もオペラ《アルルの女》(1897年ミラノで初演)を作曲した。→サクソフォーン/ファランドール
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アルルの女
フランスの作曲家ジョルジュ・ビゼーの管弦楽曲(1872)。原題《L'Arlésienne》。アルフォンス・ドーデの同名の戯曲のために作曲された劇付随音楽。
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世界大百科事典(旧版)内のアルルの女の言及
【ビゼー】より
…その後《美しきパースの娘》(1866),《ジャミレ》(1871)などのオペラを書いたが,いずれも不評に終わった。しかし72年[A.ドーデ]の戯曲《アルルの女》のために書いた付随音楽は,初演当時は不評であったにもかかわらず,85年の再演で成功をおさめ,さらに作者自身によって編曲された組曲(1872。《第1組曲》と呼ばれる。…
※「アルルの女」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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