ジョアン4世(読み)ジョアンよんせい[さいこうおう](その他表記)João IV, o Restaurador

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジョアン4世」の意味・わかりやすい解説

ジョアン4世(再興王)
ジョアンよんせい[さいこうおう]
João IV, o Restaurador

[生]1604.3.18. ビラビソザ
[没]1656.11.6. リスボン
ポルトガル王 (在位 1640~56) 。ブラガンサ朝の祖。ブラガンサ公テオドジオ2世の子で,1630年に父の跡を継いだ。 33年スペインの有力貴族メディナ・シドニア公の娘ルイサ・デ・グスマンと結婚。スペイン支配に対する独立運動の指導者となり,40年 12月1日革命が勃発,ポルトガルは 60年間のスペイン支配を脱して再独立し,12月 15日ジョアン4世として即位した。国防増強に努めてスペインの侵略にそなえ,44年にはモンテホでスペインに勝ったが,スペインは 68年までポルトガルの独立を承認しなかった。オランダとの長い闘争の末,ブラジル奪回に成功 (54) 。没後は長男アフォンソ6世が王位を継承した。また彼の娘カタリナはイギリスのチャールズ2世と結婚 (62) 。

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改訂新版 世界大百科事典 「ジョアン4世」の意味・わかりやすい解説

ジョアン[4世]
João Ⅳ
生没年:1604-56

ポルトガル王。在位1640-56年。ブラガンサ朝創始者。ブラガンサ公ドン・テオドジオの子として生まれたが,1640年スペインから再独立した際にジョアン4世としてポルトガル国王に選出された。スペイン軍の侵入に備えて国境沿いの防衛を強化する一方,独立後の国家体制を全面的に再編した。海外領ではイギリスの支持を得てオランダから植民地ブラジル,アンゴラを回復した。
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367日誕生日大事典 「ジョアン4世」の解説

ジョアン4世

生年月日:1604年3月18日
ポルトガル王(在位1640〜56)
1656年没

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