ジロー(Claude Gillot)(読み)じろー(英語表記)Claude Gillot

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ジロー(Claude Gillot)
じろー
Claude Gillot
(1673―1722)

フランスの画家、版画家。ラングル生まれ。パリでジャン・バティスト・コルネイユに学び、1715年アカデミー会員になる。初期には神話画を、後期にはイタリア喜劇の舞台を主題とした。多くのアラベスク文様のデッサンを描き、同時代の各種の装飾芸術図案を供給。青年期のワトーランクレは彼に師事したが、オペラ座の衣装を監督し、舞台の情景を得意とした彼の主題は、ワトーたちに受け継がれ発展させられた。代表作は『車夫の争い』(ルーブル美術館)など。パリに没。

中山公男

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android