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ランクレ ランクレLancret, Nicolas

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ランクレ
Lancret, Nicolas

[生]1690.1.22. パリ
[没]1743.9.14. パリ
フランスの画家。最初 P.デュランに師事したが,C.ジローの門下となり,同門の A.ワトーと知合って決定的な影響を受け,宴会や村の結婚式などを主題に優雅な作品を描いた。 1719年にフェート・ガラント (雅宴画) の画家としてアカデミー会員となり,21年のワトーの死後はますます上流社会の人気を集め,787点の作品を残した。主要作品は『婚礼の宴会』 (アンジェー美術館) ,『奏楽』 (ルーブル美術館) など。

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世界大百科事典 第2版の解説

ランクレ【Nicolas Lancret】

1690‐1743
フランスの画家。パリ生れ。ジローC.Gillotのもとに,ワトーの同門の弟子として学ぶ。ワトーの開発した〈フェート・ギャラント〉の主題を,その追随者,後継者として展開させ,野外の宴,恋人たちの会話,音楽,舞踊を描く。ジロー,ワトーと同様,イタリア喜劇,フランス劇に関心をもち,それらを野外の宴と合成する。しかしワトーのメランコリーはなく,明るく楽しげな,軽やかな動きにみちた画面は,ルイ15世,フリードリヒ2世など多くの顧客を得た。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ランクレ
らんくれ
Nicolas Lancret
(1690―1743)

フランスの画家。パリに生まれ、同地に没。最初歴史画家を志し、ローマ賞を目ざすが果たせず、1712~13年ごろクロード・ジローの工房で働き始め、彼からコメディア・デラルテをはじめとする舞台芸術、そして風俗画への関心を受け継ぐ。19年「フェート・ギャラント(雅画)」の画家として、ワトーに1年遅れてアカデミー会員となる。ほとんどパリにあって、ワトーに追随した画風の作品を制作、人物像にワトーの哀感を帯びた高い精神性は感じられないとはいえ、時代の雰囲気をより直截(ちょくせつ)に伝えている。代表作に『饗宴(きょうえん)』(1735、シャンティイ、コンデ美術館)、『四季』連作(1738ころ、ルーブル美術館)などがある。ランクレの絵画作品は1720年代の終わりから銅版画によって大量に複製され、名声が高まった。また色チョークによる素描も多く残している。[上村清雄]

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世界大百科事典内のランクレの言及

【風俗画】より

…フランスではロココ様式のフェート・ギャラント(雅宴画)の最盛期であった。ワトー,ランクレ,ブーシェは貴族の園遊会,あいびき,貴婦人と朝の化粧などをテーマに,上流階級の風俗のよき記録者となった。他方,シャルダンは《市場帰り》(1739)などで,ロココの貴族的な風俗画に背を向け,中産階級の地味な生活感情を謳歌した。…

※「ランクレ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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