置物や玩具の一種。透明の容器に人形や建物、町並みなどの小型模型と、小さな白い粒を入れ、水で満たして密閉したもので、容器の形状は球形か、ドーム形をしている。動かすと、白い粒が容器内で舞い上がり、ゆっくりと落ちていくさまが雪が降っているように見える。海外ではスノーグローブsnow globeとよばれることが多く、ウォーターグローブwater globe、スノーストームsnowstormともいう。観光地の土産物(みやげもの)やクリスマスシーズンの飾りものなどとして売られることが多いが、模型や容器内に漂う粒の種類をかえることで、金魚鉢、結婚式など、さまざまな風景や場面を表現したものがある。
発祥は19世紀初頭のフランスで、ペーパーウェート(文鎮)の一種として登場したといわれる。今日、見られるような形になったのは、1889年のパリ万国博覧会のときで、会場に建設されたエッフェル塔をミニチュア化したスノードームが注目を集めた。1950年代になると、ガラスの容器や陶製の台がプラスチックで代用できるようになり、宣伝や賞品などの目的で数多くつくられるようになった。動物、映画・アニメのシーンやその主人公・キャラクターなどへ題材が広がり、玩具や土産物として世界的に定着した。今日では年代物を集める収集家が世界中にいて、私設の専門ミュージアムや手作り講習会などは人気がある。
[編集部]
東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新