文鎮(読み)ブンチン

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

文房具の一つで、文書や紙類が動かぬように置く道具の総称。鎮紙(ちんし)ともいい、古くは書鎮(しょちん)(『和漢三才図会(わかんさんさいずえ)』)、卦算(けいさん)(界算とも。『日本釈名(にほんしゃくみょう)』)ともいった。一般に流布するものには、棒状でつまみのある金属製のものが多いが、重さがあれば小物でも用を足すため、古来多種多様の器物が利用された。鉄・銅などの金属をはじめ、石、象牙(ぞうげ)、玉(ぎょく)、紫檀(したん)、黒檀、陶磁、ガラスなど材質も豊富で、形状もさまざまである。硯山(けんざん)、印材、古銅印、鐔(つば)、矢立(やたて)などの転用品も多い。

[神崎充晴]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 紙や書物などが風で散らないようにおもしとしてのせる文房具。金属・玉石などでつくる。卦算(けいさん)
※蔭凉軒日録‐永享一一年(1439)八月二二日「鍮鉐、文鎮一対、麝香形小盆一枚献之」

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