スプン(水豊)湖(読み)スプンこ(英語表記)Sup'ung-ho

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スプン(水豊)湖」の意味・わかりやすい解説

スプン(水豊)湖
スプンこ
Sup'ung-ho

中国ではシュイフォン (水豊) 湖。北朝鮮,ピョンアンプク (平安北) 道の北部,中国との国境を流れるアムロク (鴨緑) 江の中流に築かれた多目的ダムで形成された人造湖。日本の霞ヶ浦の約2倍の面積をもち,周囲 160km,貯水容量 116億m3。ダムは高さ 106m,長さ約 900m。発電能力は 70万 kW。日本統治期の 1941年に送電を開始し,出力 64万 kWで竣工したが,朝鮮戦争で破壊され,その上流に新たに建設された。 58年8月完成。湖には定期船が運航している。ダムのあるサクチュ (朔州) 郡スプンは木材集散地湖岸のチョンス (青水) にはカーバイド,合成ゴムの工場がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android