スーザンボイル(英語表記)Susan Boyle

現代外国人名録2016 「スーザンボイル」の解説

スーザン ボイル
Susan Boyle

職業・肩書
歌手

国籍
英国

生年月日
1961年4月1日

出生地
スコットランド

経歴
スコットランドの小さな町で独りで暮らしをしていたが、2009年4月英国のオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」の予選に出演。47歳の、あかぬけない姿の無職のおばさんが“歌手になりたい”と語る姿は会場の失笑を買ったが、ミュージカル「レ・ミゼラブル」の挿入歌「夢やぶれて」を披露すると、美しい歌声と声量で会場をスタンディングオベーションの渦に巻き込んだ。その映像がインターネットの動画共有サイト・ユーチューブに投稿されると、わずか1週間で3000万回以上再生され(のち1億回を突破)、世界中で大反響を巻き起こした。「ブリテンズ・ゴット・タレント」決勝では惜しくも優勝を逃し2位に終わったが、同年11月アルバム「夢やぶれて」でCDデビュー。英国では発売から1週間で70万枚を突破、チャート1位を獲得、日本でも初日3万枚が売り切れる。年末にはNHK「紅白歌合戦」にゲスト出演し、「夢やぶれて」を歌った。2010年セカンドアルバム「ザ・ギフト〜夢の贈りもの」も世界中で大ヒット。同年舛成孝二監督のアニメーション映画「宇宙ショーへようこそ」の主題歌「フー・アイ・ワズ・ボーン・トゥー・ビー」を歌う。2011年サードアルバム「誰かが私を見つめている」を発売。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

知恵蔵 「スーザンボイル」の解説

スーザン・ボイル

イギリス、スコットランドの女性。2009年4月11日、イギリスのオーディション番組「Britain's Got Talent」に登場し、素晴らしい歌声を披露。さえない外見と、歌の実力とのギャップが話題となった。映像はインターネットを通じて世界に公開され、一躍世界的有名人となった。
番組に登場した当時は47歳で独身。政府助成の公営住宅で猫と暮らしていた。定職を持たず、スコットランド中部にあるキリスト教会ボランティアをしており、教会で歌を歌うことはあっても、大勢の前で歌を披露したのは「Britain's Got Talent」が初めて。介護をしていた亡くなった母親から「挑戦してみなさい」と励まされ、番組に出ることを決意した。
歌ったのはミュージカル「レ・ミゼラブル」の一曲「夢やぶれて」。彼女が登場した時、会場では彼女の外見に対し失笑が飛びかったが、彼女が歌い出した途端、審査員の表情が驚きに変わり約3千人の観客は総立ちとなった。この模様は動画投稿サイト「You Tube」にもアップされ、1週間で視聴回数が4千300万回を超え、海外メディアの注目も集めるなど反響を呼んだ。番組の後、スーザン・ボイルにはレコード会社から契約の申し込みもあった。

(富岡亜紀子 ライター / 2009年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報