セルギエフ(その他表記)Sergiev

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セルギエフ」の意味・わかりやすい解説

セルギエフ
Sergiev

ロシア西部,モスクワ州の都市。 1930~91年はザゴルスク Zagorsk。モスクワの北北東約 70kmにある。 1337~40年ラドネジ (市一帯の古名) の聖セルギーによって創設された三位一体セルギー修道院のまわりに集落が形成され,商業,手工業の中心地として発展した。 1742年修道院内に神学校が開設,1744年にはラブラ (中央直轄の大修道院) となった。現在もロシア正教の中心として多くの信徒が集まる。修道院内にはトロイツキー聖堂 (三位一体聖堂,1422~23) ,ウスペンスキー聖堂 (聖母被昇天聖堂,1559~85) などモスクワ大公国時代の代表的な聖堂建築や美術品が残されており,1993年世界遺産の文化遺産に登録された。農業機械,ニスメリヤスなどの工業があるほか,古くから玩具,編み物などの工芸品で知られ,修道院内に玩具博物館もある。モスクワと鉄道,ハイウェーで結ばれる。人口 11万878(2010)。

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世界大百科事典(旧版)内のセルギエフの言及

【セルギエフ・ポサード】より

…人口11万5000(1993)。1919年セルギエフSergiev,30年ザゴルスクZagorsk,92年現名に改称。1340年代にセルギー・ラドネシスキーにより創建された後のトロイツェ・セルギー大修道院の周辺にできた村を起源とする。…

※「セルギエフ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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