たっしり(読み)タッシリ(その他表記)Tassili

デジタル大辞泉 「たっしり」の意味・読み・例文・類語

たっしり

[副]十分に。たっぷり。
「(姉ト妹ノ)どちらにも女な子がござるによって、両めい(=刀ノ銘ニカケル)―とあると申します」〈狂言記粟田口

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精選版 日本国語大辞典 「たっしり」の意味・読み・例文・類語

たっしり

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある ) 物などが十分にあるさまを表わす語。たくさん。たっぷり。
    1. [初出の実例]「両めい、たっしりと、あると申ます」(出典:狂言記・粟田口(1660))

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「たっしり」の意味・わかりやすい解説

タッシリ
たっしり
Tassili

アフリカのアルジェリアリビアの国境地帯、サハラ砂漠中央部にある山岳地帯。膨大な岩壁画が発見されたことで知られる。1909年にフランス軍サハラ・ラクダ部隊のコルティエ大尉によって発見された。気候や生活様式の変化に従って岩壁画の主題や様式も変化し、〔1〕古拙時代(中石器時代)、〔2〕狩猟民の時代、〔3〕ウシの時代、〔4〕ウマの時代(前一千年紀)、〔5〕ラクダの時代に分けられる。しかし、大部分はサハラがまだ沃野(よくや)であった〔1〕~〔3〕の時代に残されたものであり、タッシリとは「川の多い台地」を意味する。岩壁画には動物と人間との狩猟牧畜、家庭生活を通してのふれあいを描いたものが多い。

[山下秀樹]

『森本哲郎著、富山治夫写真『タッシリ・ナジェール』(平凡社カラー新書)』


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「たっしり」の意味・わかりやすい解説

タッシリ

「アッジェル高原」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のたっしりの言及

【サハラ砂漠】より

…山岳砂漠はアハガル山地,ティベスティ山地,アイル山地など,火山性の山地が代表例で,他の場所より降雨がやや多く,気温の日較差,年較差ともに大きい。そのため風化,浸食が激しく,タッシリTassiliのような奇怪な山容を見せる。オアシスは,水の得られる山麓,台地の縁辺,盆地の周辺,ワジ(ワーディー)などに発達する。…

※「たっしり」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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