タリハ県(読み)タリハ(英語表記)Tarija

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タリハ県」の意味・わかりやすい解説

タリハ〔県〕
タリハ
Tarija

ボリビア南部の県。県都タリハ。東はパラグアイ,南はアルゼンチンと国境を接する。アンデス山脈東部から東へ,グランチャコと呼ばれる平原にかけて広がり,パラグアイ川支流のピルコマヨ,ベルメホ両川の流域に属する。西部の山地では牧畜と,トウモロコシコムギ果樹,野菜などの栽培が主産業であり,東部の熱帯低地ではタバコ,サトウキビイネ,バナナなどが栽培される。鉱物資源としては鉄,銀などがあるほか,アンデス東麓がボリビアの主要油田地帯の南部にあたり,サナンディタを中心に採油,製油が行われている。西部をパンアメリカン・ハイウェー,東部を鉄道がいずれも南北に通るほか,アンデス山中にある県都から道路が延び,県内のおもな町を結ぶ。面積3万 7623km2。人口 29万 851 (1992推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android