山川 世界史小辞典 改訂新版 「ダライラマ13世」の解説
ダライラマ13世(ダライラマじゅうさんせい)
Thub bstan rgya mtsho
1876~1933
チベットに「事実上の」独立を実現し,チベットの近代化に着手した名君。1904年にはイギリス,10年には清のチベット侵略を受けて2度にわたる国外への亡命を余儀なくされた。辛亥(しんがい)革命による清朝の崩壊を受けて,13年にチベットに帰還。中国人勢力を国外に駆逐して14年にイギリスとの間でシムラ条約を結び,チベットを国際的に承認させた。常備軍の設立,僧院改革,官僚機構の整備に努めた。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報