チクニ(読み)ちくに

日本歴史地名大系 「チクニ」の解説

チクニ
ちくに

アイヌ語に由来する地名。コタン名のほか河川名としても記録されている。ルヨベツの南方海岸に位置し、当地一帯は近代に入り留夜別村に包含された。仮名表記は「チクニ」のほかに異表記をみない。当地を流れる川は「チクニベツ」(「蝦夷日誌」三編、「行程記」)。当地名は「蝦夷拾遺」の「以上十二所各海岸に臨んで蝦夷家あり」の一つにあげられている。木村蝦夷日記」には「川出崎ヲ廻リテモ川名チクニ」(寛政一〇年八月八日条)とみえ、「蝦夷日誌」(三編)は「チクニベツ 川有、細き処也(中略)又并て平坦浜少し行」とし、「チクニ」に「岩石の小岬有る也」と記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android