日本大百科全書(ニッポニカ) 「チモシェンコ」の意味・わかりやすい解説
チモシェンコ
ちもしぇんこ
Семён Константинович Тимошенко/Semyon Konstantinovich Timoshenko
(1895―1970)
ソ連の軍人、元帥。ウクライナ生まれ。第一次世界大戦に兵士として参加し、十月革命後、赤軍入隊。内戦中は指揮官としておもに南部でスターリンらと活動、1919年共産党に入党した。1930年代には白ロシア、ウクライナなどで指揮官を務めた。ソ連・フィンランド戦争で西北方面軍司令官(1940年1月より)として活躍し、同年5月、国防人民委員で元帥に任命された。第二次世界大戦初期、西部戦線総司令官としてスモレンスクでドイツ軍に勝利、以後、西南戦線、スターリングラード(現ボルゴグラード)戦線などの指揮をとった。戦後は白ロシア(ベラルーシ)軍管区司令官などを歴任、クレムリンの壁に埋葬されている。
[藤本和貴夫]
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