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チャンカイ文化 チャンカイぶんかChancay culture

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

チャンカイ文化
チャンカイぶんか
Chancay culture

ペルーの中部海岸地帯に成立したクイスマンク王国の領域であったチャンカイ河谷を中心として栄えた文化。年代は明らかではないが,記録によれば,チムー王国と時代をほぼ同じくしていたらしく,15世紀にインカ帝国によって征服された。チャンカイ文化の及んだ地域の町は比較的小さく,1kmをこえるものはほとんど見当らない。2~3室から成る日干し煉瓦造の家屋が建てられ,半農半漁の生活が営まれていたと考えられる。灌漑設備がよく発達しており,とうもろこし,さつまいも,豆類,唐辛子などがおもな作物だった。金属工芸は貧弱だが,土器 (特に墓から発掘される人形壺) ,織物にすぐれたものがみられる。

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世界大百科事典 第2版の解説

チャンカイぶんか【チャンカイ文化】

ペルー中部海岸のチャンカイChancay川流域を中心に1000‐1400年ころ栄えた文化。チムー王国(チムー文化)の南端に位置し,南部海岸のイカ,チンチャ文化とのはざまにあって,小規模ながら独自の文化を形成している。考古学調査が十分に行われておらず,文化の生成・発展について不明なところが多い。しかし住居址や墓から盗掘された膨大な遺物によって,この文化の個性はよく知られている。土器は壺,鉢の類で,つくりはやや粗雑である。

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