チューリンゲン州(読み)チューリンゲン(その他表記)Thüringen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チューリンゲン州」の意味・わかりやすい解説

チューリンゲン〔州〕
チューリンゲン
Thüringen

ドイツ中部の州。州都エルフルト。東はザーレ川から西はウェラ川に及び,北はハルツ山地のふもとから南はチューリンガーワルトとフランケンワルトにわたる。州名はゲルマン民族の一部族チューリンゲン人に由来。 908年カルル1世 (大帝) がスラブ人に対する防衛線としてチューリンゲン・マルク伯領を設け,ザクセン朝のハインリヒ1世がこれを継承,933年マジャール人の進攻をここで撃退した。 1130年チューリンゲン辺境伯領が成立,1265年ウェッティン家のザクセン公国の一部となったが,15世紀に分割相続によっていくつかの小公国に分裂した。 1815年ウィーン条約によって大部分がプロシア領となり,1920年ワイマール共和国のチューリンゲン州 (州都ワイマール) となった。 44年ザクセン州に属していたエルフルトがチューリンゲン州に加えられた。第2次世界大戦後はソ連占領地区内のチューリンゲン州を構成,49年東ドイツの州となったが,52年にエルフルト,ズール,ゲーラの3県に分割され,一部はライプチヒ県,ハレ県に属した。 90年東西ドイツ統合に伴い,上記領域をもってチューリンゲン州が再構成された。州域は山がちであるが,ハルツ山地とチューリンガーワルトの間に広がるチューリンゲン盆地は肥沃な農業地帯で,コムギ,オオムギ,サトウダイコン,ブドウなどが栽培される。盆地北部では石炭を産出。工業化が進んでおり,金属,機械,電機,繊維,化学などの工業がエルフルト,イェナ,ゲーラ,ワイマールなどの諸都市に立地する。 M.ルターや J.S.バッハらを生み出し,ワイマール文化を育てるなど文化史的にも重要。面積 1万6172km2。人口 224万9882(2010推計)。

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