ワイマール文化(読み)ワイマールぶんか(英語表記)Weimarer Kultur

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワイマール文化」の意味・わかりやすい解説

ワイマール文化
ワイマールぶんか
Weimarer Kultur

第1次世界大戦後のワイマール時代 (1919~33) にドイツで開花した美術,映画,演劇,建築,文学思想,社会科学の各分野における成果総称。美術における P.クレーらの表現主義,建築での W.グロピウスらのバウハウス運動,演劇での B.ブレヒト,社会科学では M.ホルクハイマー,T.アドルノらのフランクフルト学派がその代表。ワイマール文化は伝統的なドイツ文化に比べるときわめて近代主義的,コスモポリタニックな性格をもち,当時のドイツ一般大衆にはなじめず,やがて反動的なナチス国粋主義的な文化統制を容易ならしめる一因ともなった。

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