チルカロール

化学辞典 第2版 「チルカロール」の解説

チルカロール
チルカロール
tirucallol

C30H50O(426.37).四環性トリテルペンアルコール.オイホールの20位のエピマー.トウダイグサ科Euphorbia tircucalli樹脂から単離された.日本産のカンズイ(甘遂,ナツトウダイE.sieboldiana根茎)その他のゴム状樹脂にも含まれている.融点135 ℃.+4.5°(クロロホルム).エタノールエーテル,クロロホルム,ベンゼンに可溶.[CAS 514-46-5]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のチルカロールの言及

【ユーフォルビア】より

…おしべに関節を有することから,1個1個のおしべを退化した雄花,めしべは退化した雌花とみなし,花を花序とする見解もある。茎葉を傷つけると白い乳液が出るが,その中からユホールeuphol,チルカロールtirucallol,ユホルボールeuphorbolやアルファアミリンα‐amyrinをはじめ,石油関連のステロイド系のトリテルペノイドの立体異性体が10以上発見されている。 常緑葉の有無,とげの有無や形,花梗が宿存するか否かなどで六つの群に大別されるが,主な種群は茎に稜ととげを欠く緑枝類,花梗がとげ状に宿存する花刺類,1対の托葉刺をもち,多くはそれが裂けるハナキリン類(裂刺類),茎は有稜で,花梗は宿存せず,針状刺をもつ対刺類の4群である。…

※「チルカロール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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