山川 世界史小辞典 改訂新版 「テューリンゲン」の解説
テューリンゲン
Thüringen
中部ドイツの地方,州名。名称はゲルマン民族の部族名に由来。中世にはテューリンゲン方伯の支配下にあった。13世紀にヴェッティン家のマイセン辺境伯の支配下に入り,15世紀末以来同家エルネスト系の支配するところとなったが,この家のもとで家領の分割が進み,ドイツで最も小邦が蝟集(いしゅう)する地域の一つとなる。ヴァイマル共和国時代の1920年に,八つの小州が統合されてテューリンゲン州となり,それが今日の同名の州の基になった。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報