《Templo de Diana》ポルトガル中南部の都市エボラの旧市街にある古代ローマ時代の神殿の遺跡。1世紀頃、皇帝アウグストゥスを祭るために建造、2世紀から3世紀にかけて改築された。14本のコリント様式の柱や柱頭彫刻が残っている。エボラ大聖堂、ロイオス教会、サンフランシスコ教会などとともに、城壁に囲まれた旧市街全体が1986年に「エボラ歴史地区」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。
ポルトガル中南部の東寄り、丘陵(きゅうりょう)地帯が広がるアズレージョ地方の小都市エボラ(Évora)の城壁に囲まれた旧市街にある、古代ローマ時代の神殿遺跡。紀元前57年、エボラは共和制ローマの支配下に入ったが、その後皇帝アウグストゥスを祀るために建造された神殿で、2世紀末から3世紀にかけて、月の女神ディアナに捧げる神殿として改築された。良好な保存状態で、14本のコリント様式の柱や柱頭彫刻が残っている。この神殿跡の隣には、15世紀に建造されたロイオス教会(Lóios Convent and Church)がある。◇現地名は「Templo de Diana」。ディアナ神殿のほか、エボラカテドラル、ロイオス教会、サンフランシスコ教会がある城壁に囲まれた旧市街の(歴史地区)全体が世界遺産に登録されている。