トマス=フェルミ近似法(読み)トマス=フェルミきんじほう(その他表記)ThomasFermi approximation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トマス=フェルミ近似法」の意味・わかりやすい解説

トマス=フェルミ近似法
トマス=フェルミきんじほう
ThomasFermi approximation

原子の中の電子密度分布を知るため,L.トマスと E.フェルミが提案した半古典的な近似法原子核のまわりに多数の電子が存在するとき,ある電子が原子核や他の電子から受ける静電ポテンシャルは複雑である。そこで,着目する電子の受ける静電ポテンシャル Uはその電子の位置座標だけの関数であると考え,Uがほとんど一定と考えられる範囲が電子のド・ブロイ波長に比べて十分大きく,電子系は最低のエネルギー状態にあると仮定する。これから Uに対する非線形方程式を導き出し,これを解いて Uを決める。

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法則の辞典 「トマス=フェルミ近似法」の解説

トマス‐フェルミ近似法【Thomas-Fermi approximation】

多電子系の基底状態における密度分布を求めるための半古典的近似法.トマス‐フェルミモデル*参照

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