トラッククレーン(その他表記)truck crane

デジタル大辞泉 「トラッククレーン」の意味・読み・例文・類語

トラック‐クレーン(truck crane)

クレーンを装備した貨物自動車移動式クレーン一種荷台があり貨物を積載して運搬できるもの(ユニック車)と、荷台はなく道路走行用とクレーン操作用の運転室が別個に設けられているものがある。後者のみをトラッククレーンと呼ぶこともある。多軸駆動・多軸操舵機構を装備し、整地されていない斜面での走行性や狭い場所での機動性に優れたオールテレーンクレーンもトラッククレーンに分類される。
[補説]ユニック車は貨物自動車(1ナンバー・4ナンバー)、それ以外のトラッククレーンは特種用途自動車(8ナンバー)に分類される。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トラッククレーン」の意味・わかりやすい解説

トラッククレーン
truck crane

トラックにクレーン装置を搭載した建設機械。道路を自走することができて移動が簡単なので,広く利用されている。機構的には油圧式と機械式がある。油圧式はブーム伸縮が油圧により簡単に短時間で行うことができるので,作業場所が狭い場合にも使用でき,複雑な揚重作業が可能なので,比較的低層の鉄骨建方,市街地での揚重などによく利用されている。機械式はブームの組立て解体に作業場が必要で,油圧式ほど簡便ではないが,吊り能力にすぐれており,比較的大型の揚重に用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のトラッククレーンの言及

【クレーン】より

…屋外用クレーン全般の問題ではあるが,とくにこの種のクレーンでは転倒に対する安定度について設計上綿密な検討を必要とする。ジブクレーンには,このほか各所の現場を移動して作業するクレーンとして,トラックにクレーンを設置したトラッククレーンや,走行装置にキャタピラを使用したクローラークレーンなどがあり,また,港湾や海上建設工事における短期間の重量物取扱用として,浮きクレーン(クレーン船)も用いられる。(4)その他の形式 立体自動倉庫では,ラックとラックの間を走行し,指定番地の荷を出し入れする自動運転のスタッカークレーンが用いられる。…

※「トラッククレーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android