トラネキサム酸(読み)とらねきさむさん

  • tranexamic acid

化学辞典 第2版の解説

trans-4-(aminomethyl)cyclohexanecarboxylic acid.C8H15NO2(157.21).p-アセトアミノメチル安息香酸を触媒の存在下,高圧接触還元後,脱N-アセチル化すると得られる.分解点392 ℃.水に可溶,エタノールに難溶.白血病,紫斑(はん)病,手術などの異常出血の止血に使用される.LD50 > 1.2 g/kg(ラット,静注).[CAS 1197-18-8]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典内のトラネキサム酸の言及

【止血薬】より

…(2)亢進した繊維素溶解を阻止する薬物 凝血を溶解する酵素プラスミンを血液中のプラスミノーゲンから生成する系(繊維素溶解系)が亢進した状態では,フィブリン,フィブリノーゲンその他の凝血因子が破壊されて出血傾向があらわれる。たとえば肺炎,結腸炎,あるいは前立腺,膀胱,尿管などの手術後にみられることのあるそのような出血にはイプシロン‐アミノカプロン酸,トラネキサム酸などの抗プラスミン薬が有効となる。(3)血管強化薬 アスコルビン酸,アドレノクロム誘導体,ルチン,ヘスペリジンその他のフラボノイドが,毛細血管の透過性を抑え脆弱(ぜいじやく)性を改善して止血効果を発揮する。…

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