ホモスルファミン(英語表記)homosulfamin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホモスルファミン」の意味・わかりやすい解説

ホモスルファミン
homosulfamin

マルファニールともいう。スルフォンアミド誘導体のうち,特殊な抗菌スペクトルをもつ化学療法剤である。一般のサルファ剤が無効なガス壊疽菌,悪性水腫菌,破傷風菌に有効であり,また,一般のサルファ剤と同様にグラム陽性菌,一部のグラム陰性桿菌 (大腸菌赤痢菌など) に抗菌作用を示す。一般のサルファ剤と異なり,パラアミノ安息香酸拮抗作用を受けず,塩酸プロカインアミノ安息香酸エチルなどと併用しても効果が下がらない。また,血液,膿,壊死組織中でも減弱しない。局所,内服,注射などで用いる。体外排出は急速で,作用の持続は短く,蓄積性は低いので,副作用は少いが,アレルギー反応,腎障害,血液障害,吐き気嘔吐,頭痛などがみられることがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ぐんまちゃん

群馬県のマスコットキャラクター。人間だと7歳ぐらいのポニーとの設定。1994年の第3回全国知的障害者スポーツ大会(ゆうあいピック群馬大会)で「ゆうまちゃん」として誕生。2008年にぐんまちゃんに改名...

ぐんまちゃんの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android