トリフルオロ酢酸(読み)トリフルオロサクサン

化学辞典 第2版 「トリフルオロ酢酸」の解説

トリフルオロ酢酸
トリフルオロサクサン
trifluoroacetic acid

C2HF3O2(114.02).CF3-COOH.塩化アセチルの電解フッ素化により得られるトリフルオロアセチルフルオリドより合成される.刺激臭をもつ発煙性の液体沸点72~72.5 ℃.-15.3 ℃ で固化して無色の板状結晶になる.1.5351.1.2850.pKa 0.23.トリクロロ酢酸より強酸性である.吸湿性.水およびほとんどの有機溶媒に可溶.100 ℃ で五酸化リンと加熱すると無水トリフルオロ酢酸(CF3CO)2Oを生成する.種々の有機合成反応用溶媒に用いられる.刺激性,腐食性毒性がある.[CAS 76-05-1]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トリフルオロ酢酸」の意味・わかりやすい解説

トリフルオロ酢酸
トリフルオロさくさん
trifluoroacetic acid

化学式 CF3COOH 。刺激臭の強い無色の液体。融点-15.3℃,沸点 72.4~72.5℃。フルオロ酢酸よりも強い酸性を示す。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android