トーミー(読み)とーみー(その他表記)Jim Thome

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トーミー」の意味・わかりやすい解説

トーミー
とーみー
Jim Thome
(1970― )

アメリカのプロ野球選手(右投左打)。本名James Howard Thome。大リーグ(メジャー・リーグ)のクリーブランド・インディアンス(現、クリーブランド・ガーディアンズ)、フィラデルフィア・フィリーズで三塁手、一塁手、2006年からはシカゴ・ホワイトソックスで一塁手兼DH(指名打者)としてプレー。典型的なホームランバッターで、2004年まで9年連続ホームラン30本以上をマークしている。

 8月27日、イリノイ州ピオリアで生まれる。イリノイ中央短期大学から1989年、ドラフト13巡目指名を受けてインディアンスに入団、マイナー・リーグのルーキー級でプロ生活をスタートさせた。1991年に大リーグにデビューしたが、1992年はマイナーとメジャーの往復でレギュラーに定着はできず、1993年にAAA級で打率3割3分2厘、ホームラン25本、打点102をマークして首位打者と打点の二冠王に輝き、ふたたび大リーグに昇格を果たしてレギュラー三塁手となった。1994年はストライキでシーズンが短縮されたが98試合に出場してホームラン20本を打ち、翌1995年は25本を記録、1996年に38本をマークしてからは、年間30本以上のホームランを打つようになった。1997年には好守のマット・ウィリアムズMatt Williams(1965― )が加入したため三塁から一塁へコンバートされた。マニー・ラミレス、アルバート・ベルAlbert Belle(1966― )らとともに強力打線を形成して、インディアンスの1995年からの5年連続地区優勝に貢献した。2002年はホームラン52本を放って球団記録を樹立し、また長年の福祉活動が評価されロベルト・クレメンテ賞の栄誉に浴した。同年シーズンオフにFAフリーエージェント)でフィリーズへ移籍、翌2003年にはホームラン47本で初のホームラン王に輝く。2005年は肘(ひじ)、肩の故障で59試合の出場にとどまり、シーズンオフに交換トレードでホワイトソックスに移籍した。2006年は故障から復活、ホームラン42本と本領を発揮してカムバック賞を受賞した。

[出村義和]

2007年以降

ホワイトソックスに移籍した2006年からは、そのほとんどを指名打者としてプレー。2007年は130試合に出場して、打率2割7分5厘、ホームラン35本、打点96の成績を残し、9月16日の対ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム(現、ロサンゼルス・エンゼルス)戦で大リーグ史上23人目の500本塁打を達成した。

 2007年までの通算成績は、出場試合2011、安打1925、打率2割8分1厘、本塁打507、打点1398。獲得したおもなタイトルは、本塁打王1回。

[編集部]

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