世界遺産詳解 「ドゥッガ/トゥッガ」の解説 ドゥッガ トゥッガ【ドゥッガ/トゥッガ】 1997年に登録された世界遺産(文化遺産)で、チュニジアの内陸部に位置する、アフリカで最大規模の古代ローマ遺跡。標高600mの丘の上にある。もとはヌミディア王国の支配地だったが、紀元前1世紀にローマ帝国の支配下に入った。紀元前3世紀末に最盛期を迎え、ローマ帝国分裂後は急速に衰退したが、戦争によって破壊されることがなかったため、最良の保存状態で遺跡が残っている。1899年に発掘調査が始まり、人々が生活する土地の下に埋まっていた。ローマ時代に建設された野外劇場、神殿、公共浴場など多くの施設が姿を現した。貴族の家の床に使われたモザイクは見事な美術品とされる。貴重なローマの遺跡を残していることが評価され、世界遺産に登録された。◇英名はDougga / Thugga 出典 講談社世界遺産詳解について 情報