ヌクレオソーム(その他表記)nucleosome

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化学辞典 第2版 「ヌクレオソーム」の解説

ヌクレオソーム
ヌクレオソーム
nucleosome

クロマチンの構造単位.正電荷に富むヒストンタンパク質が寄り集まってできたコア部分に,負に荷電したDNA鎖が二巻きしている.この基本単位が繰り返して長いクロマチン鎖ができている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のヌクレオソームの言及

【染色体】より


[化学的組成と構造]
 染色体ごとに量的に一定した,ほぼ等量のDNAとヒストンからなり,ほかに環境条件などによって量的に変動するRNA(転写産物)や非塩基性タンパク質(RNAポリメラーゼなど)が含まれる。基本単位は図1に示すようなヌクレオソームnucleosomeである。 染色体は細胞分裂中期にもっとも強く凝縮して太さが1μmにも達するが,中間期の核では分散して,クロマチンの形をとる。…

【DNA】より

…細菌の接合に関係するF因子や薬剤耐性を与えるR因子がその例である。真核生物のDNAは,核膜に包まれた核に存在し,ヒストンという塩基性タンパク質の周りに巻きついたヌクレオソームnucleosome構造のつながりからできている(図5)。この構造はさらに複雑に折りたたまれて,いわゆる染色糸を形成するが,高次の折りたたまれ方はまだ十分に解明されてはいない。…

※「ヌクレオソーム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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