ヌクレオヒストン(英語表記)nucleohistone

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヌクレオヒストン」の意味・わかりやすい解説

ヌクレオヒストン
nucleohistone

DNAと塩基性蛋白質であるヒストンとの結合体で,真核細胞の核中に含まれ,染色体主成分である。ヒストンは DNAの形質発現を制御していると考えられる。動物胸腺肝臓,魚の白子 (精巣) ,有核赤血球などが抽出材料となる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のヌクレオヒストンの言及

【核タンパク質】より

…細胞内にあって,遺伝物質であるDNA(デオキシリボ核酸)やその転写産物であるRNA(リボ核酸)が特異的タンパク質と結合して形成する複合体をいい,遺伝情報の発現調節との関連で,重要なタンパク質が含まれる。精子中のヌクレオプロタミンnucleoprotamine,染色体のヌクレオヒストンnucleohistoneはそれぞれ塩基性タンパク質であるプロタミンおよびヒストンとDNAとの複合体の例である。RNAとの複合体の代表例は,タンパク質合成をするリボソームである。…

※「ヌクレオヒストン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android