花房(読み)ハナブサ

精選版 日本国語大辞典 「花房」の意味・読み・例文・類語

はな‐ぶさ【花房・英】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 植物の萼(がく)
    1. [初出の実例]「劔の池の蓮の中に一の茎に二の萼(ハナフサ)ある者有り」(出典日本書紀(720)皇極三年六月(岩崎本訓))
  3. ふさのようになって咲く花。また、単に花。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「色あひふかく、花ぶさ長く咲きたる藤の花の」(出典:枕草子(10C終)八八)
  4. 植物「すずしろそう(蘿蔔草)」の異名

か‐ぼうクヮバウ【花房】

  1. 〘 名詞 〙 花の萼(がく)。また、花。花びら。特に、ふさのようになって咲いている花。はなぶさ。
    1. [初出の実例]「帰来潜翅入花房、不似蜂児忙採糧」(出典:詩聖堂詩集‐初編(1810)一・睡蝶)
    2. [その他の文献]〔白居易‐画木蓮花図寄元郎中〕

はなぶさ【花房・英】

  1. 姓氏一つ

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「花房」の読み・字形・画数・意味

【花房】かぼう

花ぶさ。

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